こんにちは!
のぶりんです。
コロナ禍に襲われた去年から、様々な業界が影響を受けてきました。非常事態宣言が出てからは、特に飲食業界や旅行業界は甚大な被害を受けてきています。
でも、苦境に立たされているのはそれらの業界の方々だけではありません。それらの業界に商品を降ろしている生産者の方達も大きな被害を被っています。フードロスやフラワーロス…こんな言葉をお聞きしたことがないでしょうか?
実は、今苦境に立たされている野菜・酪農・水産物・お花などの生産農家の方達を救う取り組みがあるのです。以前もコロナ禍でのフードロスを助ける試みについてはお伝えしたことがあるのですが、今回は私の利用経験も含めてその取り組みをお伝えしたいと思います。
フードロス、フラワーロスって何?どうしてロスが起きるの?
では、単純にロスって何なのでしょうか?
英語で「ロス」というのは失われる、という意味ですが、フードロスをWikipediaで調べると、本来は食べられる状態であるにもかかわらず食品が廃棄されること、「食品のムダ(Food waste)」のことを言うとあります。廃棄される食品そのもの、あるいは廃棄食品総量を意味することもあるようです。
これが結構大きな数字になっていて、低所得国では、食品ロスは生産中にほとんどの損失が発生するが、先進国にあっては1人あたり年間約100キログラムの食料が消費段階で無駄に捨てられるとのこと。
これは消費者側で発生するロスですが、生産者側でもロスは発生します。生産者側で発生するロスとは、主に定められた規格から外れてしまった商品を廃棄することを指します。そういう商品は市場で引き取ってもらえないので廃棄せざるを得ないのです。廃棄されるのは食べ物だけではありません。お花もそうなのです。
去年は密状態になるのを避けるために、チューリップイベントなどでは見頃のチューリップを無理やり刈り取ってしまいました。禁止しても見物客が途絶えないので苦渋の決断だったようです。
・千葉県佐倉市のチューリップフェスタで刈り取られたチューリップ
2020年に発生したコロナの感染予防のための飲食業・イベント自粛のためのロスについては、今年に入りワクチン接種が普及すると緩和していくことは予想されます。ただ、緩和はされていくことは見込まれますが、まだまだコロナの収束は見通せない感じです。
ロスを防ごう!具体的な取り組み
廃棄=ロスの基準となるひとつが“規格”と呼ばれる厳しいサイズの管理。茎の太さや長さ、花や実の大きさなどが細かく規定されており、その規格を外れたものは廃棄処分としまいます。市場に出荷されず、捨てられる花は何と生産量の2割も!その上、コロナ禍により、卒業式や入学式、パーティや結婚式などの大量の花が消費されるイベントの自粛が続き、花の市場流通そのものが激減してしまいました。これは花を育てる農家にとっては死活問題となっているのです。
そんな花農家たちと提携し、行き場のない花たちを、サブスクリプションなどで販売しようと挑む花店経営者さんが2月23日の「ガイアの夜明け」で紹介されました
⇒ ガイアの夜明け モッタイナイ2021 ~今これ どうにかしよう~
それは、全国に90店舗以上を展開する「ジャパン・フラワー・コーポレーション」(富山県射水市)の松村吉章さんです。松村さんは、去年4月に「2020スマイルフラワープロジェクト」を立ち上げ、ホームページ上にて、廃棄予定の花を3〜6割引で販売、苦しむ生産者を支援してきました。松村さんのプロジェクトの意図は農家の収入を支えること。「我々も花を供給してくれる農家がいなくなると、先細りになることを心配している。少しでも農家の収入が増えてほしい」との懸念からです。
松村さんの会社には、廃棄されるはずだった花が届けられ、プロの技で可愛らしいブーケに変身し、ネットから購入したお客様へと送られていきます。写真の花束は通常なら7000円ほどですが、30本入りで3850円とほぼ半値で販売されています。
実は私は花が好きで、フラワープロジェクトから花を購入したことがあります。写真は私が買った花束。段ボール箱に丁寧に梱包されて届きました。
訳アリのお花ですが、市場よりずっと安い値段で、しかもすごいボリュームで届いてとても感動しました!
こちらから購入できます ⇒ 2020 Smile Flower Project
私が買った花束は夏花で、昨年のオリンピックの勝者に贈られる予定だったものだそうで、金メダルにちなんだ黄色いバラを中心に「ビクトリーフラワー」というタイトルで販売されていたものです。購入者が花束にできるように丁寧なマニュアルもつけてくれていました。写真の花は黄色のバラ、ひまわり、白のナンキュラスに青のリンドウがまとまって入っており、花束三つ分くらいになりました。ボリュームがいっぱいだったので、誰かとシェアして買ってもいいかもしれません。
ロスを防ぐ、新しいサブスクリプション制という買い方
Smile Flower Projectを運営するのは全国に90店舗の花屋さんをを展開する株式会社ジャパン・フラワー・コーポレーションの(富山県射水市)の松村吉章さん。このプロジェクトは農林水産省が推奨する「花いっぱいプロジェクト」に参画しています。
フラワーロスを支援するのは花屋さんも多いのですが、Smile Flower Projectにように生産農家からのお花を買うという方法以外に、今注目を浴びている新しい花の買い方にサブスクリプション制というものがあります。
サブスクリプションとはいわゆる ”定期購入”と言われるもので、特定の期間に定期的に購入するやり方のことを指します。簡単に言えば、月に〇〇円などのコースを選択すると価格に応じた内容の花が月に決められた回数分届く、というものです。そのようなサブスクリプション制を通じてフラワーロスを減らそうとしている会社もあります。
コロナで「フラワーロス」が深刻! 花と花農家を救う花屋の挑戦
こちらで紹介されているBOTANICという花屋さんでは、お花のサブスクリプションを展開しており、BOTANICのサブスクリプションでは花屋さんで手に入りにくい旬の新鮮な花と、届けられる花について書かれた新聞が定期的に届けられます。購入者はポスト投函や手渡し、宅配ボックスなどを通じて受け取ります。
BOTANIC社長の上甲さんは、サブスクリプションでは注文があった分だけを提携農園から切り取り、採れたての花をお客さんに出荷する。そのために、花のサブスクリプションサービスによって「店舗でのフラワーロス」と「生産者のもとでのフラワーロス」を削減することができるのです。
BOTANICが展開しているサブスクリプションはこちら ⇒ 霽れと褻(ハレとケ)
コロナ禍により、今はサブスクリプションが大流行。ロスフラワー支援に関係なく、お花の定期便、つまりサブスクリプションも色々出ています。でもこれも、広い意味ではお花の消費につながるので立派な支援ではないでしょうか?BOTANICが提供しているのは月に3000円のコースだけですが(結構高品質なものが届くのだと思います)、もっと安い値段から始められるものあります。
こちらのBlomee LIFEというお花屋さんはサブスクリプション専用会社です。月に500円(+送料)の気軽な値段からプランが取り揃えられていて、気軽に花のある暮らしを始められます。様々な雑誌にも取り上げられていて、全国の花好きの女性から注目を集めています。
まとめ
今回は、「モッタイナイ、今何とかしよう!」とする取り組みをお伝えしてきました。特にフラワーロスに焦点を当てご紹介しましたが、花だけでなく、野菜やお肉、魚などのフードロスに取り組んでおられる事業者さんも沢山いらっしゃいます。ガイアの夜明けでもフラワーロスだけでなく、”一次産品”と呼ばれる加工されていない食品の廃棄(フードロス)防止への取り組みも紹介されていました。
一人一人の力は小さいものかもしれませんが、少しずつ世の中にロスへの取り組みが伝わり、賛同してくれる方が増えて支援に繫がれば素晴らしいなと心から思います。私もまた、Smile Flower Projectを通じて、お花を買いたいなと思っています。モノは素晴らしくて、プレゼントにもピッタリなので。。。
みなさんもぜひ、何か興味があればホームページを覗いてみて下さいね!
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